Specialスペシャル

　6月3日の東京公演から約5ヶ月。追加公演『チマメ隊 ワンマンライブ　chimame march in OSAKA』がZeppなんばにて行われた。

　スクリーン映像でチマメ隊の3人が紹介された後、大量のスモークがスクリーンを覆い隠す。真っ白なスモークがスーッと消えて行くと、ステージ上段に立つチマメ隊の3人の姿が！　六本木と同じくマーチング衣装の3人が、階段を降りながら「てくてくマーチングマーチ」でライブがスタート。

「大阪でライブができることを、すごく楽しみにして来ました。ケガなく最後まで楽しみましょう！」と、3人が最初の挨拶を終えると、「ライブなので、たくさん歌っていけたらと思います」という言葉通り、キャッチーでテンポのいい曲の披露が続いていく。

　「CANDY COLOR DAYS」で、ものすごい熱気のファンとの掛け合いを楽しむと、そのままデュエット曲へ。

　ここからはガールズバンドがステージに登場！　生バンドでの「Sunshine Days」（チノ＆マヤ）では、ぴょんぴょん弾む気持ちになり、「みえるよみえる」（チノ＆メグ）では、ほんわか優しい気持ちにさせられる。

　その後、ステージにひとり残った水瀬さんによるMCコーナーではライブグッズを紹介。「ペンライトを私が言った色にすぐに変えてください！　じゃあシャロの色！」など水瀬さんのコメントに合わせて観客の持つペンライトの色が次々と変わり、見事に息の合ったやり取りで会場は一体感につつまれた。

　メンバーが夏服に着替え、「プレゼントレジャー?」（マヤ）と「すいーと・すきっぷ・すてっぷ」（メグ）という、それぞれのソロ曲を続ける。会場が明るくなるマヤ曲、一瞬にしてふわふわかわいらしい空気が広がったメグ曲と、それぞれのキャラクターに合ったステージが披露された。

　歌っている時はキャラクターそのものなのに、MCになると本人の感じが全面に出てくるのがチマメ隊のライブの面白いところ。徳井さんと村川さん2人のMCでは、観客とコール＆レスポンスが中心となり、「みんな、魂を捧げる準備できてるのかー!!!」など、村川さんがロック風に会場を盛り上げる一幕も。
「リトル＊トレジャー＊ハント」（マヤ＆メグ）、そして「あした元気になぁれ！」（チノ）と、軽快なポップナンバーで会場が一体となると、水瀬さんが、観客とのコール＆レスポンスを私もやりたい！とリクエスト。「何をやってもロックっぽく盛り上がってくれそう…」と、「さっき食べたエビフライ……1人1本まで。そこを2本食べましたー!!!」「イェーーーイ！」と謎のやり取りを繰り広げていると、徳井さんと村川さんが「現行犯逮捕だ！」と言いながら登場。徳井さんが、そらまる警察としてパトロールしていた中での犯行だったということを明かすと、「スリルとともに食べるエビフライはおいしかった～」と、水瀬さんは得意げに返していた。開き直る水瀬さんに村川さんがツッコミをしたり、長くラジオをやっている３人だけあって、コントのような絶妙のコンビネーションだった。

　会場をトークで楽しませたあとは、スペシャルメドレーがスタート！やはり『ごちうさ』のキャラソンは、キャッチーさと不意にくる切なさが素晴らしいと実感。メドレーの最後は「WELCOME【う・さ！】」では、会場全体が思いっきりハジけていた。

　続いて1期のEDテーマ「ぽっぴんジャンプ♪」を歌い終えると、曲が発表された当時の思い出話をする3人。『ごちうさ』もいつの間にか歴史のあるコンテンツになっていたことにしみじみとしていた。そして本編ラストはアルバム『chimame march』のラストに収録された「ココロそばにいるよ」。幸せな気持ちで会場を包み込み、ライブ本編を締めくくる。

　大きなアンコールのあと、「ノーポイッ！」のしっとりとしたBGMをバックにスクリーンに映像が流れると、それに合わせて自然と客席から合唱が起こる。そんなシーンに『ごちうさ』愛を感じてほっこりしていると、チマメ隊が再登場！　ライブでガッツリ盛り上がる楽曲「ぴょん'sぷりんぷるん」でアンコールが始まる。何もかも巻き込んで楽しめるこの曲に続き、10月25日に発売されたキャラクターソングから「??ケーキをもうひとつ？」をライブ初披露！
　そして最後は2期のEDテーマ「ときめきポポロン♪」を、みんなで声を合わせて歌う。〈大好きな笑顔と　もっともっと　一緒にいたい〉という最後のフレーズ。この言葉こそが『ごちうさ』とファンとのつながりを表していると、その景色を見ながら感じた。

「こころぴょんぴょんできた？　チマメ隊大好きになった？　これからもチマメ隊はもちろん『ごちうさ』みんなのことを応援してくれる？　劇場上映もあるし、CDのリリース、原作の最新刊も発売されたばかりです。これからもまだまだ『ごちうさ』は終わりませんので、引き続き『ごちうさ』を愛してくださればと思います！」（村川さん）

「『ごちうさ』はかわいくてかわいくて。一緒にやってるいのりんとりえしょんも本当にかわいくて、みんなまとめて大好きです！　これからも『ごちうさ』を応援して、大好きでいてください。もっともっと『ごちうさ』が大好きなお友達が増えたらいいなと思います。またチマメ隊の歌を聴ける機会があったら、ぜひ遊びに来てくださいね」（徳井さん）

「今日、来て良かったですか？　私たち3人、支えてくださるスタッフさん。ライブをやらせていただけることになったのも本当に嬉しいです。来てくれるみなさんがいなかったら、どんなに頑張ってもちゃんと届いているのか不安になったりします。けど、こんなに満員のお客さんが来てくれて、ひとつひとつに全力で声を上げてくれる。生のライブはこういうことなんだなぁって、今日1日すごく楽しかったです。
　みなさんとこうして一緒にいる……それは距離とかではなく、心なので、後ろのほうのみんなにも、思いっ切り伝えたつもりです。なので今日寝る前とかに“楽しかったなぁ”って思い出して、『ごちうさ』への愛を深めてくれたらうれしいです。みんなが一緒に盛り上がりたいって言ってくれたら、いつでも動ける準備は万端なので、声を絶やさないでいてください！　これからも『ごちうさ』に関わるすべての人が幸せで、いつまでも笑顔でいられるように、私も日々頑張っていきたいと思います。今日は本当にありがとうございました。みんな～、大好きよ！」（水瀬さん）