『ご注文はうさぎですか??~Sing For You~』
スペシャルトークイベント ~Talk For You~
レポート

 『ご注文はうさぎですか?? ~Sing For You~』(以下:SFY)Blu-ray&DVDのリリースを記念し、東京と大阪で開催されたトークイベント。今回は、司会進行をタカヒロ役の速水奨さんが務め、チノ役の水瀬いのりさん、マヤ役の徳井青空さん、メグ役の村川梨衣さん、そして橋本裕之監督が参加した東京でのイベント昼・夜公演の模様をレポートします。

 最初のコーナーは「Talk For You」。ここでは、SFYの思い出をたっぷり語っていきます。まず、リゼとチノの特訓シーンの話では、ココアほど絡んでいる印象がなかった2人ですがだけど、「実はお互いがお互いの一番欲しているものをちゃんとわかり合っているコンビなのではないか」と水瀬さんが考察していました。『Dear My Sister』でもエピソードがありましたが、ココアより関係が長いふたりなので、そういう通じるものがある気がします。やはり昼・夜ともに話題になったのが、チノのお母さん役が水樹奈々さんだったということ。速水さんが長年水樹さんのファンである水瀬さんに「嬉しかったでしょ?」と聞くと、「続けてて良かったと思いました」と笑顔で答えたり、水樹さんが母役に決まったというツィートのスクショを、リアルママに送って喜びを分かち合った話などをしていました。そこから『ごちうさ』のお母さん役は豪華という話になり、まだ両親が出てきていないマヤ役の徳井さんが、羨ましがったりもしていました(ちなみに夜の部ではこの話から、海外ドラマ風の寸劇を3人が始める楽しいひと幕もありました)。

 またSFYで流れた楽曲「銀のスプーン」について、歌詞と歌声が素晴らしいと3人で語り尽くしたり、合唱曲「木もれび青春譜」については、杉並児童合唱団の歌が仮歌で入っていたらしく、これを自分たちで重ねて合唱風にするかと勘違いしていたというエピソードで盛り上がりつつ、いつかファンのみんなと歌いたいと話していました。

 作品にまつわるキーワードトークでは、“人生で最も振り回した、振り回された経験は?”という質問が用意されていて、速水さんが、村川さんにはみんな振り回されているのでは?と振ると、もはや空気のような存在で慣れてしまったそうで、村川さんも「我々の絆を舐めないでください!」と嬉しそうに返していました。また、“人生で一番応援されたことは?”という質問に徳井さんが「親知らずを抜くとき、お母さんくらいの看護師さんがめっちゃ応援してくれて、そのおかげで4本抜くことができました」と、作品にまるで関係ない話をして笑いを誘っていました。

 そして、“ごちうさ10周年に向けて”というお題では、まだ想像できないところが あるものの「いつまでも続けていきたい」というのは監督・キャストの希望のようで、むしろ10年のその先まで見据えていました。

 続くコーナーは「Question For You」。この日集まってくれたファンの方の質問に答えるという企画ですが、距離の近さをすごく感じるもので、実際に質問者とやり取りしたりしているのが、なかなか珍しくも懐かしい光景でした。「うさぎに名前を付けるとしたら、どんな名前を付けますか?」という質問には、ゲームとかでは食べ物の名前を付けがちという水瀬さんが「ミスジ」と、斜め上と見せかけて意外と水瀬さんらしい答えで笑わせると、素材系大好きという徳井さんは「畳」、そして村川さんはカタカナで長いのがいいなぁと悩んでいると、徳井さんがすかさず「ブルーアイズ・ホワイト・ドラゴン」みたいな感じ?と、デュエルしそうな名前を言い、こちらも笑いを誘っていました。

 キャラソンについての質問も多く、カヴァー集を出せるねとか、「メグはチマメの二人以外だとシャロとしかデュエットしてないから、無限の可能性がある」と村川さんがデュエットに意欲を見せたり。また、「サプライズの思い出はありますか?」という質問では、チノの誕生日イベントのときに駆けつけていた村川さんが、その時の思い出を披露。動線が同じだから、スパイばりに見つからないようにしていたという話をしていました。水瀬さんはチノの母親の配役がサプライズで、自身の武道館ライブの関係者打ち上げで監督から聞いたというエピソードを披露しました。

 最後のコーナーは、ファンのみなさんとの5年間のつながりを確かめるという「Training For You」。4択の質問にファンが何を一番多く選んだかを当てるというゲームコーナー。例えば、コーヒーを飲むと…A=眠くならなくなる B=リラックスする C=元気になる D=酔っ払う といった『ごちうさ』を絡めた問題だったので、ファンが本当のことを答えているのか、作品に合わた答えをしているかの判断が難しい問題ばかりだったのですが、速水さんと橋本監督のヒントもあって、正解率は高かったです。

 その後プレゼントコーナーを楽しんだあと、最後は4人からファンにメッセージが贈られました。

「みなさんのおかげで5周年を迎えられたと思っています。3期も制作中ですが、それが終わったらまたこういうイベントができたらいいなと思ってます。そして、『ごちうさ』をできるだけ長く続けていきたいと思います」(橋本監督)

「みなさんの『ごちうさ』愛があってこそ続けることができているので、感謝してもしきれないです。今の目標として10周年という話もあったので、まずは10周年! それに向けて走るしかねえと思ってます。なので3期で満足しないでください! 10周年の先まで見据えて『ごちうさ』を一緒に愛していただければと思います」(村川梨衣さん)

「タペストリーやアクリルスタンド、マヤのドールなど、私の日常も『ごちうさ』に溢れていて、なしでは生きられなくなっています。見ているだけで生きる活力が湧いてくるんです。同じ気持ちの方が今日はたくさんいると思うんですけど、この先何年も『ごちうさ』を楽しんで、応援してくれて、『ごちうさ』に溢れた人生になってくれたらいいなと思います。末永く応援よろしくお願いします」(徳井青空さん)

「放送が始まった頃は、チノをどう演じていくかドキドキしながらアフレコしていて、オンエアが始まると、何やら人気がすごいと周りから聞くようになって、いい感じなんだなぁと思っていたら、もう5年を迎えるという! 本当に嬉しいです。私も演じているキャラクターの中にチノがいることを誇りに思っています。皆さんの『ごちうさ』を応援していて良かったなとか、『ごちうさ』を知ってこの場所に来て良かったなっていう嬉しい幸せの積み重ねが5年という時を迎えさせてくれたんだと思っています。10周年とは言わず、もっともっと先に繋がるためにも、私たちも皆さんに贈り物という形でチノちゃんたちの元気な姿を送り続けられるように頑張っていきますので、いつまでも『ご注文は?』と聞いたら『うさぎですか?』と返してくれる空間を作っていただけると嬉しいです」(水瀬いのりさん)

 ごちうさ5周年イヤーの2019年もまもなく終わり、6年目に突入となる「ご注文はうさぎですか?」に今後も目が離せませんね。

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