レコーディングレポート 水瀬いのりさん（チノ）
―――『ご注文はうさぎですか？？』としては初となる、ソロでのキャラクターソングシリーズがリリースされると聞いたときは、いかがでしたか？
水瀬：今まではチマメ隊とPetit Rabbit'sと、それぞれのデュエット曲、ココアとチノだったりのリリースはあって、その中でもチノはミニアルバムを出していたので、チノとして歌を歌うものが１枚のCDとして出ることは、すごく新鮮というよりは、また出せるんだなぁという気持ちでした。でも今回は、すべてのキャラクターが3ヶ月連続という形でリリースしていくということで、ファンの皆さん的に嬉しいニュースだったのではないのかなと思いながら、私もすごく喜んでいた記憶があります。
―――チノの場合は、ワンマンライブもしていますからね。
水瀬：そうですねぇ（笑）。だからそれ以外のキャラクターが、カップリングも含めてそのキャラクターでっていうのは、きっとそのキャラクターが好きな方にはたまらないのかなって思います。
―――『ご注文はうさぎですか？？』のキャラソンには、どんな印象を持っていますか？
水瀬：それぞれのキャラクターの良さを、歌詞や音の雰囲気の中ですごく表現しているんですよね。すべてに共通しているのが、彼女たちが過ごしているあの景色・世界に通じる音楽観というか…。デジタルな感じよりは、懐かしさを感じる音が入っていたり。たとえばリゼの曲なら、元気でカッコ良い中にも、ひと息つける安らぎがあったり。かわいいの表現がすごく広いようで、自分たちが見ている『ごちうさ』の世界観の中にしっかり収まるかわいさというか。作品に沿った音楽が多いなって思います。
―――いろんなジャンルの曲があるんですけど、確かに外れてはいないですよね。チノちゃんで歌うときに考えていることはありますか？
水瀬：一番最初の頃はすごく難しくて。あまり心を開いていないところからスタートするチノが、どういうふうに歌うのか想像がつかなかったんです。でもココアたちと出会って表情が増えていって、表現できる歌の幅もどんどん広くなっていって。彼女なりの歌へのアプローチが、そういう気分で歌えるようになってきたんです。だから最近は、チノにしては元気に聴こえるようなところがあってもいいんじゃないかなって思えるくらいのゆとりができて。言葉では言えないけど歌では言えるチノちゃんもかわいいんじゃないかなって思って、ちょっとやりすぎかなっていうくらいのニュアンスを付けたものも一度録ってもらったり、そういう挑戦はすごくしています。そういうところが最初の頃から変化している部分ですね。
―――わかります。
水瀬：声色自体は変化してないけど、音の明るさ、歌声の明るさっていうのは、最初の頃から大きく変化しているんじゃないかなと思います。
―――今回収録の曲について聞きたいのですが、「お菓子な夢をおひとつどうぞ♪」は、どんな曲でしたか？
水瀬：最初に見たときに、始まりの時点ですごくかわいらしいし、不思議だし、歌詞も『ごちうさ』ならではのワード、チェリーとかプリンとかダージリンとか、カフェにいるチノにぴったりだなって思いました。作曲がPandaBoYさんで、以前チノのアルバムでも作曲していただいた曲（「新作のしあわせはこちら！」）があるんですが、この曲はきっとPandaBoYさんだ！って思いながら聴いてました（笑）。チノの中にある好奇心とか、そういうのを引き出すメロディーを作ってくれるなぁってすごく思っていて、チノが小っちゃい手と足で一生懸命スイーツの国をさまよっては、新しい発見をして楽しくなったりしているイメージで、現実のチノより夢の中のチノっていうのを意識しながら、かわいらしく歌わせてもらいました。本当に歌詞もかわいくて、おかしな世界観なんですけど、それでも成立しちゃうのが『ごちうさ』の良さで、おかしいところが心地良かったり、かわいかったりするんですよね。
―――「FUN!FUN!」に関してはどうですか？
水瀬：こちらは現実のチノという感じなんですけど、少し背伸びしているというか。チマメといるチノも等身大なんですけど、どこかお姉さんチームに憧れてたり、こんなふうに自分も大人になっていくのかなっていう期待と不安があったりするのかなって。大人になる過程を夢見てるかわいさが詰まった曲になったなと思うし、ココアたちに出会ったからこそ歌える歌という感じでした。
―――〈ひとりぼっちじゃつまらないな〉って思うようになったのもいいし、未来のことを考えてるところもいいですね。
水瀬：そう！ 彼女の中で当たり前じゃない出来事が、ココアたちと出会うことで、どんどん当たり前になっていって、それが当然になっている。そういう彼女の成長を見ていると、ちょっと泣けてくるというか、グッと来る部分もいっぱいあって。みんなのおかげでチノも変われたし、チノも変わりたいと思って接していたからこそ成長して、どんどん素敵な女の子になっているんだなと思うと、うるうるさせられますね（笑）。親心の気持ちで見守ってます。
―――原作で描かれていないところまで、どんどん歌になっていますね。
水瀬：そうなんですよ。どんどんチノに奥行きが出てきて、新たな表情が見られるんです。
―――全員曲の「WELCOME【う・さ！】」を歌ってみて、どうでしたか？
水瀬：最強タッグの新曲という感じで、それぞれのキャラクターで歌い方や合いの手のところのニュアンスとか、個性が出ていると思うんですけど、チノもチノなりに元気いっぱいで歌わせていただきました。みんなで歌っているかのようなテンションで、一人で歌った感じです。だからシリーズ通して、同じ「WELCOME【う・さ！】」は存在してないと思います。
―――歌詞についてはいかがでした？
水瀬：〈わーい〉とか、何ていうんですかね、ずっとカフェインを飲んでいるシャロのテンションみたいな歌ですね（笑）。楽しいが詰まってて、でも今までで一番ぶっ飛んでる感じだったかなぁ（笑）。かわいいを出し尽くした次のステップというか、新たな境地というか。そういうところに行ったんだなという曲でした。
―――しかも終わりがフェードアウト。
水瀬：音は消えていくけど、ずっと続いているんだなっていう終わり方で、まだまだ終わらないぞ！っていう感じもあったし、歌っていて楽しかったです。
水瀬：今まではチマメ隊とPetit Rabbit'sと、それぞれのデュエット曲、ココアとチノだったりのリリースはあって、その中でもチノはミニアルバムを出していたので、チノとして歌を歌うものが１枚のCDとして出ることは、すごく新鮮というよりは、また出せるんだなぁという気持ちでした。でも今回は、すべてのキャラクターが3ヶ月連続という形でリリースしていくということで、ファンの皆さん的に嬉しいニュースだったのではないのかなと思いながら、私もすごく喜んでいた記憶があります。
―――チノの場合は、ワンマンライブもしていますからね。
水瀬：そうですねぇ（笑）。だからそれ以外のキャラクターが、カップリングも含めてそのキャラクターでっていうのは、きっとそのキャラクターが好きな方にはたまらないのかなって思います。
―――『ご注文はうさぎですか？？』のキャラソンには、どんな印象を持っていますか？
水瀬：それぞれのキャラクターの良さを、歌詞や音の雰囲気の中ですごく表現しているんですよね。すべてに共通しているのが、彼女たちが過ごしているあの景色・世界に通じる音楽観というか…。デジタルな感じよりは、懐かしさを感じる音が入っていたり。たとえばリゼの曲なら、元気でカッコ良い中にも、ひと息つける安らぎがあったり。かわいいの表現がすごく広いようで、自分たちが見ている『ごちうさ』の世界観の中にしっかり収まるかわいさというか。作品に沿った音楽が多いなって思います。
―――いろんなジャンルの曲があるんですけど、確かに外れてはいないですよね。チノちゃんで歌うときに考えていることはありますか？
水瀬：一番最初の頃はすごく難しくて。あまり心を開いていないところからスタートするチノが、どういうふうに歌うのか想像がつかなかったんです。でもココアたちと出会って表情が増えていって、表現できる歌の幅もどんどん広くなっていって。彼女なりの歌へのアプローチが、そういう気分で歌えるようになってきたんです。だから最近は、チノにしては元気に聴こえるようなところがあってもいいんじゃないかなって思えるくらいのゆとりができて。言葉では言えないけど歌では言えるチノちゃんもかわいいんじゃないかなって思って、ちょっとやりすぎかなっていうくらいのニュアンスを付けたものも一度録ってもらったり、そういう挑戦はすごくしています。そういうところが最初の頃から変化している部分ですね。
―――わかります。
水瀬：声色自体は変化してないけど、音の明るさ、歌声の明るさっていうのは、最初の頃から大きく変化しているんじゃないかなと思います。
―――今回収録の曲について聞きたいのですが、「お菓子な夢をおひとつどうぞ♪」は、どんな曲でしたか？
水瀬：最初に見たときに、始まりの時点ですごくかわいらしいし、不思議だし、歌詞も『ごちうさ』ならではのワード、チェリーとかプリンとかダージリンとか、カフェにいるチノにぴったりだなって思いました。作曲がPandaBoYさんで、以前チノのアルバムでも作曲していただいた曲（「新作のしあわせはこちら！」）があるんですが、この曲はきっとPandaBoYさんだ！って思いながら聴いてました（笑）。チノの中にある好奇心とか、そういうのを引き出すメロディーを作ってくれるなぁってすごく思っていて、チノが小っちゃい手と足で一生懸命スイーツの国をさまよっては、新しい発見をして楽しくなったりしているイメージで、現実のチノより夢の中のチノっていうのを意識しながら、かわいらしく歌わせてもらいました。本当に歌詞もかわいくて、おかしな世界観なんですけど、それでも成立しちゃうのが『ごちうさ』の良さで、おかしいところが心地良かったり、かわいかったりするんですよね。
―――「FUN!FUN!」に関してはどうですか？
水瀬：こちらは現実のチノという感じなんですけど、少し背伸びしているというか。チマメといるチノも等身大なんですけど、どこかお姉さんチームに憧れてたり、こんなふうに自分も大人になっていくのかなっていう期待と不安があったりするのかなって。大人になる過程を夢見てるかわいさが詰まった曲になったなと思うし、ココアたちに出会ったからこそ歌える歌という感じでした。
―――〈ひとりぼっちじゃつまらないな〉って思うようになったのもいいし、未来のことを考えてるところもいいですね。
水瀬：そう！ 彼女の中で当たり前じゃない出来事が、ココアたちと出会うことで、どんどん当たり前になっていって、それが当然になっている。そういう彼女の成長を見ていると、ちょっと泣けてくるというか、グッと来る部分もいっぱいあって。みんなのおかげでチノも変われたし、チノも変わりたいと思って接していたからこそ成長して、どんどん素敵な女の子になっているんだなと思うと、うるうるさせられますね（笑）。親心の気持ちで見守ってます。
―――原作で描かれていないところまで、どんどん歌になっていますね。
水瀬：そうなんですよ。どんどんチノに奥行きが出てきて、新たな表情が見られるんです。
―――全員曲の「WELCOME【う・さ！】」を歌ってみて、どうでしたか？
水瀬：最強タッグの新曲という感じで、それぞれのキャラクターで歌い方や合いの手のところのニュアンスとか、個性が出ていると思うんですけど、チノもチノなりに元気いっぱいで歌わせていただきました。みんなで歌っているかのようなテンションで、一人で歌った感じです。だからシリーズ通して、同じ「WELCOME【う・さ！】」は存在してないと思います。
―――歌詞についてはいかがでした？
水瀬：〈わーい〉とか、何ていうんですかね、ずっとカフェインを飲んでいるシャロのテンションみたいな歌ですね（笑）。楽しいが詰まってて、でも今までで一番ぶっ飛んでる感じだったかなぁ（笑）。かわいいを出し尽くした次のステップというか、新たな境地というか。そういうところに行ったんだなという曲でした。
―――しかも終わりがフェードアウト。
水瀬：音は消えていくけど、ずっと続いているんだなっていう終わり方で、まだまだ終わらないぞ！っていう感じもあったし、歌っていて楽しかったです。
最後にファンの皆さんにメッセージを。
水瀬：『ごちうさ』の再放送のほうで劇場上映のお知らせがあったり、チマメ隊のラジオでは、チマメ隊のCDアルバムが出るよって話だったり、『ご注文はうさぎですか? チマメ隊 アンソロジー~Happy Diary!~ 』が出るよっていうことを発表させていただいたり。さらに新しいことができているというのが、すごく嬉しいです。今年も楽しみが尽きない今年も『ごちうさ』の年という感じで、さらに来年もずっと駆け抜けていくと思うので、このキャラクターソングシリーズを聴きつつ、また次の楽しみを、楽しみに待っていただけると嬉しいです。
<試聴>
お菓子な夢をおひとつどうぞ♪
